頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
地平線と将来
【紬side】
窓を開けても蒸し暑くて、息まで苦しくなってくる残暑。
9月にこの気温はおかしいって!
でも、そんなあたしにも嬉しいことが一つ。
無事に脚のケガが完治!
だけどケガのせいでお祭り行けなかったし、受験勉強にも追われてた。
「すごいつまんなそうな顔してる~」
「朱音と違っていつもニコニコできませーん!」
「どうしたのよ~。ケガと受験が重なるって大変だっただけよ」
「そのせいで後悔してるのにー!」
あたしは朱音の隣の席に座り、窓の外を眺めた。
まだまだ真夏の真っ青な空。
全然夏って感じしない!!
風真が金魚をプレゼントしてくれたおかげで少しは夏気分味わえたけど……
一緒にお祭り行きたかった……。
だって、あたし達はもう学生最後だから……
もっと風真と遊びたかったな……。