頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
そして、姉ちゃんとカケルさんはアメリカの大学に戻った。
両親共働きの俺は久しぶりに一人の感覚。
だから今は学校にいる方が気が楽だったりもしたり。
「つまんねぇ~。俺やっぱ大学行くのやめよっかな」
「ちな。お前でも行ける大学やっと見付けたんだから行っとけ」
「だってよー……俺、辞める自信しかねぇもん!」
受験シーズンにも関わらず赤茶の髪を自慢気に触るちな。
あー……俺もそろそろ真っ黒にしなきゃなぁ。
休み時間、勉強するために握ってたシャーペンを置き二人して髪を触る。
染めてばっかいたせいか痛みがハンパない。
「二人してなに仲良く髪触ってんのよ~。気持ち悪い!」
「おっ、朱音ちゃ~ん。次の色どーしたらいいと思う?」
「知らないわよ!アンタ受験って自覚ある!?」
「ありますとも」
そんな言い合いする朱音とちなを面白いおかしく見てると、紬が俺の髪をふわふわ触った。
かわいい。
ってか俺も紬のことふわふわしたいです。