頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
玄関を出ると、蒸し暑い空気が俺を包む。
あつ………。
夏休みまであと1週間、この暑さに耐えなきゃないとか……。
「あっ、あの!風真!」
「……ん?」
高い声に呼ばれて振り向けば、校内1の美少女と有名な姫花。
小中高一緒だけど、そこそこモテてたし、普通にかわいい。
「久しぶり、姫花」
「そうだね……。2年生なってクラス離れちゃったし…」
「あぁ……そうだったな」
今、クラス一緒だったことを思い出す。
モテてた印象しかねぇわ。
「えっと……一緒に帰ってもいい?」
「ん。帰ろっか」
「うん!あのねっ、風真……」
隣で、たくさん話す姫花。
紬と朱音が仲良いから、あんま言いたくもねぇけど昔からどうも姫花が苦手。