頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
言っとくけど、俺は本気で思ってるから。
紬が困ってたらすぐに話聞いてやりたい。
不安ならずっと一緒にいてやるし、泣いてたら抱きしめてやりたい。
そんくらい本気。
「昔っからそうだけど……俺のこと頼れよ」
「頼ってるよ。でもね、あたし風真がいなくても大丈夫なのように強くなりたい」
「今以上強くなったら俺不必要じゃん!」
「ううん!風真はあたしにとって必要不可欠な存在!」
そこまでストレートに言われると俺でも照れる……。
秋の肌寒いはずの教室は、なんでか暖かい。
二人で向かい合い同じ机に頬杖をつくから、顔の距離が近くなる。
下を向いて静かに目を閉じる紬の仕草がキスへの合図。
優しく唇に触れた。
「あ、紬のリップついた気がする」
「ははっ!風真の唇……若干ピンクになってるねっ」
「女子ってこんなベタベタすんの塗ってんだな……」
「いいじゃーん。風真はあたしのって証拠になった」
照れ笑いをする紬がかわいくて、頭をくしゃくしゃ撫でてやる。
こんなに人を好きになったのは紬が初めてかもしれない。