頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



暖かく眩しいほどの日差しがあたし達を照らす。


今日で最後の通学路に、学校へと続く桜の木。


そしてあたしの隣には入学式以来のちゃんと制服を着こなしてる風真。


まぁ、髪は相変わらず明るいけど……。


「今日でここ通るのも最後だな~」

「そうだね。3年間も歩いて通ったんだよ!」

「よく通ったわ!」


風真は笑顔でケラケラ笑う。


あたしも泣きたい気持ちを必死に押さえながら笑顔を作ってみた。


うまく笑えてるかな?


「もう泣きそうなの?早くね!?」

「バレたかー……。だってみんなと離れちゃうじゃん!」

「ま、とりあえず幼なじみに嘘はムダってことだ」

「うー……っ」


あたしは両手で目を覆い溢れた涙を隠して拭き取る。


こんなにツラくて胸が苦しい卒業式は初めてだよ~!!


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