頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「……じゃあ、そろそろ行かなきゃ…」
「あぁ……着いたら連絡ちょーだい?」
「うん…」
ラッシュを終えた午後の駅のホーム。
閑散とした駅が卒業式の後の寂しさをより大きくさせる。
風真と手を繋ぎ指を絡めた。
ギュッと手を強く握ったところで、虚しく駅に電車が到着する。
「来ちゃった……」
「大丈夫。嫌になったら俺んとこおいで」
「ううん……頑張るよ。じゃあね……風真」
「あぁ……行ってこい」
あたしの手を柔らかく離して、軽く背中をトンと押す。
お互い頑張れるよね?
4年間……
あたし達なら耐えられるよね!