頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
1週間後。
7月も中旬でまさに盛夏そのもの。
講義が終わった午後、たくさんのレポートや課題を渡されてテンション下がる~……。
せっかく紬に会えるのにー……。
「風真ー!途中まで帰ろーぜっ」
「いいけど……お前、合コン行くとか言ってなかったっけ?あの辺と」
俺が男の軍団を指差すと苦笑して啓大は言った。
「……女の子の数合わないんだよ~。だから俺が辞退!!」
「ご愁傷様です」
「彼女がいて楽園な風真になんて俺の気持ち分かりませんよ~だっ」
唇を尖らせていじけた表情を見せる啓大に、俺も苦笑を浮かべる。
啓大と大学を出ると正門にスラッとしたスタイルのいい女の人が立っていた。
「………あっ!かわいい娘発見♪ナンパ♪ナンパ♪」
「はぁ~。バカだね」