頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



「はい、どーぞ」

「お邪魔しま~す。思ってたより広い!」

「それはよかった」


久しぶりに会えた紬。


黙っていられなくなって、後ろからギュッと抱きつく。


ビクッと肩を震わせて不安そうな声で俺に優しく話す。


「どうしたの?いきなり……なんかツライことあるの?」

「別に……。ただこうしたいだけ」

「あたしもだよ。風真に会えなくて寂しかったんだから!」


ニコッと笑って俺からスルリと抜け出し、ギュッと正面から抱きついてくる。


大人になったけど紬は、やっぱり俺が知ってる紬で……。


頭を優しく撫でれば頬を赤くして笑う。


かわいすぎてツライ。


「ねぇ、風真」

「んー?」


優しく撫でたままでいると、紬は満面の笑で顔を上げた。


「今日……お泊まりしてもいい?」

「いいよ。………えっ、お泊まり!?」

「ダメー?」

「いや、いいけど……さ」


しばらく会わないうちに俺の彼女は積極的になったみたいです。


< 246 / 281 >

この作品をシェア

pagetop