頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「はい、どーぞ」
「お邪魔しま~す。思ってたより広い!」
「それはよかった」
久しぶりに会えた紬。
黙っていられなくなって、後ろからギュッと抱きつく。
ビクッと肩を震わせて不安そうな声で俺に優しく話す。
「どうしたの?いきなり……なんかツライことあるの?」
「別に……。ただこうしたいだけ」
「あたしもだよ。風真に会えなくて寂しかったんだから!」
ニコッと笑って俺からスルリと抜け出し、ギュッと正面から抱きついてくる。
大人になったけど紬は、やっぱり俺が知ってる紬で……。
頭を優しく撫でれば頬を赤くして笑う。
かわいすぎてツライ。
「ねぇ、風真」
「んー?」
優しく撫でたままでいると、紬は満面の笑で顔を上げた。
「今日……お泊まりしてもいい?」
「いいよ。………えっ、お泊まり!?」
「ダメー?」
「いや、いいけど……さ」
しばらく会わないうちに俺の彼女は積極的になったみたいです。