頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
こんなに目覚めのいい朝はいつ振りだろ?
カーテンから射し込む夏の陽射しがウザく感じないのは………
隣でアホ面で寝てる紬のおかげか……。
「起きろ~……つむちゃん」
「んっ……まだ眠い…」
「……襲うぞ」
「おはようございます」
ガバッとベッドから起き上がって、俺の肩に頭を乗せる。
いくら眠たいって言っても、もう12時回ってるんですけど。
そんな寝ぼけ眼な紬は俺の手をギュッと握って小さく呟いた。
「……夏休みがずーっと続けばいいのに」
「なんで?」
俺にしたら課題が増えそうだから遠慮しときたい。
「だって……前みたいに風真とずっと一緒にいたいから」
「じゃあさ、約束。紬が卒業したらずっと側にいてやる」
「……分かった。卒業まで頑張る!」
切ない顔が一気に明るくなりキラキラ笑う。
俺だって紬はずっと隣にいてほしい存在だから。