頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
涙を落とした姫花は「そっか」と一言を残して帰ってく。
俺に残ったのは、ほんとの気持ちだけ。
どんな美少女に告白されようとも、どんな金持ちに告白されようと………
俺が選ぶのは一人だけ。
部屋のベランダのガラスを少し開けて、夜風で涼む。
カラカラ………
と静かな音とともに、小さな足音。
「紬……?」
「なんで、いっつも出て来るのよ~……」
「顔見たいから」
「からかわないで」
不機嫌な顔をして、数個の星が輝く空を見上げる紬。
なぁ……どうしたら機嫌直してくれんの?
俺なんかしたかな?