頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
電車を乗り継いで4時間。
戻って来たのはあたしが一番帰りたかった地元。
大きな荷物を引っ張り目指すは風真のマンション。
連絡ナシで来ちゃったけど大丈夫かな?
少し震える指でインターホンを押すと、応答がないままガチャっと勢い良く開くドア。
「つ、紬……!」
「久しぶり。卒業式終わったから帰って来たよ!」
「ちょ、急すぎだし!」
えー………
思ったよりも低い反応。
もっと抱きしめたりしてくれると思ったんだけどな……。