頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
学校にもクリスマスの装飾が施され、完全クリスマスムード。
そんな装飾をチラリと見つつ、あたしは職員室前の廊下を一人で歩く。
「おっ!影山!ちょっといいか」
「え?あ、山本せんせー」
山本先生は英語教師で、あたし達のクラスを受け持つ先生。
まぁ、普通の中年のおじさん先生だけど。
「ノート……教室まで持ってってくれないか?よいしょっ」
「は?ちょっ、せんせー!重いんだけど!」
「悪いな。これから会議あって……頼んだぞ!」
山本せんせー嫌いじゃなかったけど、今ちょっと嫌いになった!!
クラス全員分のノートだから軽く40冊。
重たい……かも。
こんな放課後に廊下なんてブラブラしてんじゃなかった!
ノートを抱えて歩くあたしの前に表れたのは大好きだけど嫌いなアイツ。
「朱音……ちゃん?」
「日波……」
なんで、こんな時に会うんだか……。