頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



あたしはそのままスタスタ歩いて、日波の横を通り過ぎようとした時。


「朱音ちゃん!手伝うよっ。小さいのにキツイしょ?」

「う、うるさい!小さいは余計!」

「ははっ!まぁまぁ、いいから」

「あっ……ちょっと…」


あたしの手元に残ったノートはたったの3冊。


残りのノートは全部日波が持ってくれた。


嫌な顔一つせずに、笑顔で運んでくれる。



「よしっ!じゃあ~……これ終わったら俺と一緒に帰って?」

「えっ……いや、その…帰んない!」

「遅いから送ってく。危ないし」

「ありがと…」

「どーいたしまして!」


あんまり優しくしないでよ……。


もっと好きになっちゃうじゃん。


< 261 / 281 >

この作品をシェア

pagetop