頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
あたしはそのままスタスタ歩いて、日波の横を通り過ぎようとした時。
「朱音ちゃん!手伝うよっ。小さいのにキツイしょ?」
「う、うるさい!小さいは余計!」
「ははっ!まぁまぁ、いいから」
「あっ……ちょっと…」
あたしの手元に残ったノートはたったの3冊。
残りのノートは全部日波が持ってくれた。
嫌な顔一つせずに、笑顔で運んでくれる。
「よしっ!じゃあ~……これ終わったら俺と一緒に帰って?」
「えっ……いや、その…帰んない!」
「遅いから送ってく。危ないし」
「ありがと…」
「どーいたしまして!」
あんまり優しくしないでよ……。
もっと好きになっちゃうじゃん。