頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



【千哉side】



「あの女の子かわいいなぁ~。スタイルいいわー」

「うるせー女たらし」

「たらしじゃない。女の子が好きなだけだ」

「それをたらしって言うんだろ」


昼休みの教室で俺は廊下を通り過ぎる女の子達を眺める。


基本的に特定の女の子をつくらないタイプ。


でも俺を初めて惑わした女の子がいた。


「あっ!朱音ちゃん……」

「ちなってさぁ、朱音にだけ敏感に反応するよな」

「えっ、いや……別にそんなんじゃねーよ?」


朱音には心底惚れた。


あんな態度でサバサバした性格の女の子は初めてだから。


好きって言葉じゃおさまんないくらい好き。


< 262 / 281 >

この作品をシェア

pagetop