頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
12月24日。
クリスマスに4人で遊ぶことになった。
そして……この日に俺がちゃんと男として気持ちを伝えようと思う。
だから風真に頼んで夜は別行動にしてもらった。
「なんで日波と二人きりなのよ~……」
「隣が俺で悪いー?けっこういいと思ったんだけどな」
「自惚れないでよ!」
朱音ちゃんは紬ちゃんと離れて究極機嫌が悪いです。
二人で狭い観覧車に乗ると、どんどん高くなっていく。
イルミネーションがびっくりするほどキレイ。
「……キレイ…キラキラしてる」
大きな二重の目をキラキラさせて、ガラスの向こうを見詰める。
ここで……この瞬間で告白しちゃえ。
それが女の子ウケいいって雑誌に書いてただろ!
「あ、あのさ……朱音ちゃん」
「んー?」
「キレイだね。景色!」
言いたいことって上手く出てきてくれない。