頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



大学に入学の書類届けたいだけなのに、なんでこんなに悩まなきゃないの?


立ち尽くしてしまう。


ポツン……ポツリ……。


「はぁ!?雨!最悪だ~………」


走って本屋の軒先に入ったものの、びしょ濡れ。


日本語は通じないし、地図も読めないし、雨は降ってる………


どうしよう。


その時、しゃがみ込んでるあたしの頭上で雨は止んだ。


正確に言うとあたしの頭上だけ。


「大丈夫ですか?何か困り事でも?」


見上げれば、金髪に鼻が高くてキレイな二重の瞳。


美青年って言葉がぴったりな人。


ブルーの傘をあたしに向けて優しく声を掛けてくれた。


これがカケルとの出会いだった。


< 267 / 281 >

この作品をシェア

pagetop