頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
大学に入学の書類届けたいだけなのに、なんでこんなに悩まなきゃないの?
立ち尽くしてしまう。
ポツン……ポツリ……。
「はぁ!?雨!最悪だ~………」
走って本屋の軒先に入ったものの、びしょ濡れ。
日本語は通じないし、地図も読めないし、雨は降ってる………
どうしよう。
その時、しゃがみ込んでるあたしの頭上で雨は止んだ。
正確に言うとあたしの頭上だけ。
「大丈夫ですか?何か困り事でも?」
見上げれば、金髪に鼻が高くてキレイな二重の瞳。
美青年って言葉がぴったりな人。
ブルーの傘をあたしに向けて優しく声を掛けてくれた。
これがカケルとの出会いだった。