頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
大学を出た頃には、さっきのどしゃ降り雨が嘘のように澄んだ水色の空。
高い建物の間から虹がかかってる。
「雨止みましたね」
「うん!ってか虹ちょーキレイ!」
「虹なんて久しぶりに見ました……」
二人並んで空を見上げると、美青年の背の高さが伺えた。
相当背高い人だなぁ~……。
やっぱ横顔は悔しいほどイケメンだし!
「……どうかしました?」
「あっ!いや!別にっ……。その~……今日は助けてくれてありがとう」
「こちらこそ。同じく日本語を話せる方に出会えて幸いです」
「あたしもすっごい気が楽です」
「優しい方ですね」
美青年はあたしにニコッと笑う。
あたしの心臓はドキドキ……と激しく音をたて始めた。