頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



大学を出た頃には、さっきのどしゃ降り雨が嘘のように澄んだ水色の空。


高い建物の間から虹がかかってる。


「雨止みましたね」

「うん!ってか虹ちょーキレイ!」

「虹なんて久しぶりに見ました……」


二人並んで空を見上げると、美青年の背の高さが伺えた。


相当背高い人だなぁ~……。


やっぱ横顔は悔しいほどイケメンだし!


「……どうかしました?」

「あっ!いや!別にっ……。その~……今日は助けてくれてありがとう」

「こちらこそ。同じく日本語を話せる方に出会えて幸いです」

「あたしもすっごい気が楽です」

「優しい方ですね」


美青年はあたしにニコッと笑う。


あたしの心臓はドキドキ……と激しく音をたて始めた。


< 269 / 281 >

この作品をシェア

pagetop