頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
紬の短所は、内気だけどそれ以上に強がり。
強がって、かなり強がって最後にクタクタになっちゃうタイプ。
「なぁ……なんで泣いてんの?」
「泣いてないっ……。こっち見ないで……」
「……あー…衝立邪魔くさい。そっち行きたいわ」
俺に背中を向けて顔を隠す。
泣いてる嗚咽が、微かに聞こえる。
何もしてやれない自分が情けない。
漆黒の雲から、輝く月がイタズラに俺らを照らす。
「……プリン。プリン食った?」
「まだ…食べてない…。冷蔵庫に入ってる」
「ほら、今食えよ。そしたら元気出るじゃん?」
「あたしは子供じゃない…!」
そう言いつつ、プリンを持ってベランダに来たかわいい紬。
普段大人っぽいのに、俺といたらたまーに子供っぽいとこ見せてくれる。