頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



大学に馴れてきた頃、講義が終わり一人大学内を散策。


すると数人のアメリカ人女性に混じり、談笑する日本美人が。


「真梨さんだ……」


つい視線を送ってしまい、真梨さんはこちらに気付いた。


友達と別れて高いヒールを音立てながら小走りで来てくれる。


「この前はありがとう!カケルくん!」

「なっ、なぜ僕の名前を……?」

「連絡先交換したからねっ」

「ですよねー……」


なんでそんな単純なことにも気付かないのでしょう。


僕だって連絡先で真梨さんの名前を知ったのに。


「あっ!あと~……名前張られてたじゃん」

「何にですか?」

「えっ!?見てないの?この前の入学テストの時の成績優秀者で名前あるよ!」

「そうなんですか。それは良い情報を教えてもらいましたね」

「ん~!もう、ほら!行こっ」


僕の腕をぐっと引っ張り、たくさんの生徒が行き交うホールへ走る。


よく、そんなに高いヒールで走れますね……。


< 272 / 281 >

この作品をシェア

pagetop