頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
大学に馴れてきた頃、講義が終わり一人大学内を散策。
すると数人のアメリカ人女性に混じり、談笑する日本美人が。
「真梨さんだ……」
つい視線を送ってしまい、真梨さんはこちらに気付いた。
友達と別れて高いヒールを音立てながら小走りで来てくれる。
「この前はありがとう!カケルくん!」
「なっ、なぜ僕の名前を……?」
「連絡先交換したからねっ」
「ですよねー……」
なんでそんな単純なことにも気付かないのでしょう。
僕だって連絡先で真梨さんの名前を知ったのに。
「あっ!あと~……名前張られてたじゃん」
「何にですか?」
「えっ!?見てないの?この前の入学テストの時の成績優秀者で名前あるよ!」
「そうなんですか。それは良い情報を教えてもらいましたね」
「ん~!もう、ほら!行こっ」
僕の腕をぐっと引っ張り、たくさんの生徒が行き交うホールへ走る。
よく、そんなに高いヒールで走れますね……。