頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



芸術学部と文学部の講義の時間がちょうど合うのか真梨さんと頻繁に会うようになった。


それか………


いつの間にか、強く美しい彼女を目で追ってしまっているのか……。


「カーケール!これから講義~?」

「あっ、真梨さん。いえ、講義はもう終わりました」

「マジで!じゃあ、途中まで一緒に帰ってもいい?」

「どうぞ。僕で良ければ」


僕が笑うと彼女は血色のいい頬を赤く染める。


そんな顔されると変な期待してしまうのですが……。


真梨さんニコニコ笑って隣を歩く。


本人にはとても言えませんが、すごくキレイです。


「あのね、カケル!あたし英語話せるようになったよ!」

「この短期間で覚えるなんて、努力したんですね。すごいです」

「やったー♪だから、カケルが困ったことあったらあたしが英語で助けるね」

「それは心強い。嬉しいです」


得意気な顔をする彼女がかわいくて、自分のモノになってほしいなんて考えも生まれる。


でも、振り向いてもらえるはずもない。


モデルで輝くキレイな貴女に僕は似合いませんから。


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