頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
黙ってプリンを食べながら、だんだん不機嫌そうな顔が明るくなってく。
ほんとプリン好きだよなぁー…。
「うまい?」
「おいしい……ありがとう」
「感謝の気持ち込めて、俺にも一口ちょーだい?」
「ヤ、ヤダよ~……」
「はぁー?くれてもいいじゃんよ」
小さい時とか、よく『あーん』してくれたのにさ。
さすがにこの年になってからは恥ずかしいか……。
なんて思ってたけど、紬はスプーンに山盛りプリンを乗せて俺に差し出す。
「た、食べたいんだよね?……そのっ…イライラして…当たって……ごめんなさいっ」
申し訳なさそうに俯いて「はい」と俺の口にプリンをくれた。
甘く口の中に広がる。
「目……合わせてくれたら、もっとよかったのにな」
「バカ……」
お礼の意味も込めて、幼なじみの頭を撫でれば頬を赤くして笑った。
………俺のになってくんねぇかな…。