頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



そんな悩んでる紬のところに走って来たのが朱音。


遅刻魔の朱音でさえ、今日は来るのが早い。


「なんの話してたの~。あたしも入れて♪」

「ははっ……大したことじゃないよ」

「え~そうなの?」

「朱音ちゃん!夏休み俺と一緒に海なんてどう?」


ちなが朱音に手を差し出すと、あからさまに分かる朱音の機嫌。


やや……かなり下がり気味。


「何なの。この女ったらし!一途になってから出直しなさいっ!」

「厳しいなぁ~。世の中にたくさん女の子がいる限り無理」

「バカ!バカバカ!アンタそこの窓からジャンプしなさい!」


朱音、それ俺もさっき言った。


ちなは言い返す気力をなくして机に突っ伏したまま。


紬は眉間にシワを寄せて苦笑しっぱなしだ。


< 33 / 281 >

この作品をシェア

pagetop