頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
そんな悩んでる紬のところに走って来たのが朱音。
遅刻魔の朱音でさえ、今日は来るのが早い。
「なんの話してたの~。あたしも入れて♪」
「ははっ……大したことじゃないよ」
「え~そうなの?」
「朱音ちゃん!夏休み俺と一緒に海なんてどう?」
ちなが朱音に手を差し出すと、あからさまに分かる朱音の機嫌。
やや……かなり下がり気味。
「何なの。この女ったらし!一途になってから出直しなさいっ!」
「厳しいなぁ~。世の中にたくさん女の子がいる限り無理」
「バカ!バカバカ!アンタそこの窓からジャンプしなさい!」
朱音、それ俺もさっき言った。
ちなは言い返す気力をなくして机に突っ伏したまま。
紬は眉間にシワを寄せて苦笑しっぱなしだ。