頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
キラキラと線香花火が小さく光る。
「俺ってさ、いつも紬に頼ってんじゃん」
「そうだね。もう馴れたよ」
「ははっ……そっかそっか」
ジーっと線香花火を眺める紬の横顔を見る度に心臓がうるさくなる。
「今も昔も……頼るのが紬ばっかなのは信頼してるし、好きだから」
「へ?……え``!?」
「俺の幼なじみじゃなくて、恋人になって下さい………」
言い終わると同時に線香花火が落ちる。
しばらくの沈黙のあと、照れた表情を見せながら俺の顔を覗き込む。
「あたしでいいの?」
「お前じゃなきゃヤダ」
「……よろしくお願いします」
この告白のシチュエーションは紬の理想らしい。
覚えててよかった俺。
今日からは幼なじみ兼俺の彼女。