頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
風真に頼られるのは……めんどくさいけどもう馴れた。
でも、彼女に頼まないで一々あたしに頼むのが腑に落ちないっていうか……。
なんであたしなの?
「なぁなぁ紬!」
ほら、学食にまで来たじゃん!
「ゴホッ、ゴホッ……な、何よ?」
思わずむせるあたしに、お構い無しに話を続ける風真。
「俺の髪そんな変!?今、めっちゃ笑われたんだけど……」
「ん。ワックス…ちゃんと鏡見てつけた?」
「見てねぇよ?」
「バーカ…」
前髪辺りの髪をあたしは少し移動させて、いい感じ♪
「うん、カッコイイ!」
「サンキュ♪」
上機嫌で戻ってく風真を見送ってから、あたしはまたうどん。
目の前には唖然としてる朱音。