頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「んっ……ふぁー……夢…か……」
目を覚ますと、黄色のカーテンから太陽が射し込む。
しっとりと汗をかき、湿ったTシャツ。
中学の時の夢を今更見るなんて……
ドキドキと上がる鼓動が、幼なじみのせいだと思うと誤魔化したくなる……。
まさか……風真にドキドキさせられるなんて………。
部屋のハート型の壁掛け時計を見上げればお昼の12時。
夏休みだからって寝過ぎたかも!
「ニャー……」
「あっ!おはよ~カラメル~♪」
「ニャーオー…」
あたしが愛してやまない家族のカラメル。
オスネコで、プリンのカラメルみたいな色の毛だからカラメルってつけた。
カラメルを飼い出した中1から、プリンを好きになったわけ。
カラメルを抱っこしながら、リビングへとふらつく脚で向かう。
寝起き……ダルイ。