頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
キッチンに目を通すとパンがない……
唯一できる料理のトーストができないじゃん!?
悩むあたしを急かすように、ぐるぐる……とお腹がなる。
「お腹空いたぁ~……」
「紬……俺来なかったらご飯どーした?」
「コンビニ。お金はあるし」
「お前、男子かっ!」
「いったっ!」
頭をペシッと叩かれて、涙目のあたしと考え事してる風真。
風真って料理できたっけ……?
「俺がテキトーになんか作っていい?」
「失敗しないなら!」
「紬と違って器用だから、俺!」
ドヤ顔でキッチンに立つ風真を見てたら、女子なのに何もできない自分がツライです……。
「なに食べたい?」
「………オムライス」
最近食べてないし、単純にオムライス好き。
プリンには負けるけどね。