頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
馴れた手付きで料理をする風真は、なかなか様になってる。
うん……カッコイイ。
「んっー!すっごいおいしい♪」
「マズイとは言わせない自信ある!よかった~練習して」
「練習?」
「そそ。姉ちゃんに作らされてるから。家じゃ召し使い」
そいえば風真にお姉ちゃんいたな……。
3つ上の大学2年生の、すっごくキレイで優しいお姉ちゃん。
小さい時よく遊んでたなぁ……
「お姉ちゃん元気?」
「ん。元気。毎日うるせーけどな」
「一人っ子だから羨ましいや~。あ、でもカラメルがいるからいい!」
あたしの足元でじゃれてくるカラメル。
エサをあげれば、あたし何かよりエサに夢中。
この瞬間だけちょっと寂しい。