頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



オムライスを食べてからは、二人でソファーに座りテレビを見る。


風真はあたしにぴったりくっつくし、カラメルはあたしの膝の中だし………


「暑い!すっごい暑いよ~……」

「ほら、紬が暑いって言ってるぞ。よけろ、カラメル!」


風真の言葉にカラメルは無反応。


実は、風真とカラメルは仲悪いみたいで。


「紬は俺の!分かる?」

「ニャー」

「……紬は俺の方が好きだよなぁ。キスしよっか?」

「へ?……あっ、ちょっ、ストップ!」


急いで風真をとめる。


キ、キスできるほど……あたしはまだ彼氏の風真に馴れてない…。


「お預けは嫌いなんだけど。俺、待てない性格」

「待てないとダメ!」

「なんなら今押し倒したいくらい?」

「バカじゃないの!もう……」


あたしの肩に手を回して、ぐいっと引き寄せられ顔が近くなる。


うわああ……頭がクラクラするー……。


つい、カラメルを抱きしめる力が強くなり、あたしの手からスルリと逃げてしまった。


< 46 / 281 >

この作品をシェア

pagetop