頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
完全に二人きりになっちゃった……。
ドキドキと心臓の音が大きく主張していくのが分かるほど。
「……やっぱやーめた」
「えっ?」
「俺がここで無理矢理シたら俺のこと嫌いになるしょ?大切だからさ……」
「風真……す、好き……」
「あんまりかわいいこと言うのやめろ」
珍しく顔を赤くして、あたしの頭をぐしゃぐしゃ撫でる。
幸せだ………。
どれくらい一緒にいただろう。
眩しいほどオレンジ色の夕陽が輝く時間。
風真があたしの家から帰ってしまう。
隣だから、いつでも会えるんだけどなんか離れたくない……。
「じゃ、また!」
「……うんっ」
その時、俯くあたしのおでこに優しく風真の唇が触れた。
「なに?ココにほしかったの?」
「ち、違う……」
あたしが真っ赤になると、楽しそうに笑う風真は確信犯。
恋をすると、甘くて優しい……まるでパステルカラーの日常になる。