頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
バンバン!とテーブルを叩いて、頬を赤らめる朱音は何を考えてるんだか………
「絶対に風真さっ、紬のこと好きだよね~♪胸キュン~♪」
「それじゃあ浮気になるでしょーが」
「え~。じゃあ紬は風真のこと好きじゃないわけ?」
「す、好きじゃない………」
好きじゃないけど………
風真に頼られるのは満更じゃないかもしれない。
恋愛感情で好きじゃない。
この言葉が、あたし達の関係には一番似合うと思うから。
「普通に風真はカッコイイしなぁ~。顔は好きだね、あたし」
「だって朱音は正真正銘の面食いじゃん!」
「イケメン大好き~♪イッケメーン♪」
変な音程を付けながら、ルンルン歌い出す朱音さん。
よし、ほっとこう。