頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
朱音の質問……いや、尋問を受けるのに疲れてあたしは寝る。
寝なきゃ逃げられない状況!
「寝たふりとかナシ~。あぁ~……羨ましいな。イケメン彼氏」
飛行機の窓から真っ白な雲の世界を見詰める。
その窓に反射して、朱音の寂しそうな顔が見えた。
中学生の時は、彼氏が尽きなかった朱音は高校生になった途端、恋愛しなくなった。
今までの男運の悪さに嫌気がさしたみたい………。
「意外と……日波くんとお似合いだよ…?」
「はぁ!?誰が日波となんて付き合うか!……てか、紬起きてんじゃん!」
「はははっ……ごめんっ」
朱音にパシッと肩を軽く叩かれ尋問開始。
先生の寝なさいって言われる指示まで結局寝れなかった。
余計なこと言うもんじゃないね!