頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「着いたーーー!」
「うー……暑い…」
テンションアゲアゲでジャンプしながら騒ぐ朱音と、飛行機だけで疲れたあたし。
初めて日本語が通じないとこに来た……。
「彼氏んとこ行かなくていいの~♪」
「い、行かないよ。朱音といる方がいいし!」
「強がりしないの!ほら、行くよ!」
「あ、そうだ。日波くんいるよね」
「アイツは関係ないしっ!」
あたしの手を引っ張り、プンプン怒る朱音の顔は少し赤い。
あれ……?
これ、ほんとにもしかして……?
「おっ、紬。なんか久しぶりだな」
「久しぶり……」
「たった何時間か会わないだけで久しぶりとかラブラブじゃーん♪」
きゃーと頬を赤くして言う朱音。
「お前…朱音に言ったの?」
「言いました……」
苦笑する風真を見て伺えるのは、これからの冷やかしがめんどくさいって感じ。