頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
休憩という名の空き時間。
ほとんどの生徒がホテルの部屋へと戻る中、あたしは風真と売店に行った。
「なぁ、紬。これ何アイス?」
「えっと~……イチゴじゃない?」
「じゃあ俺これにする。紬のアイス貸して」
あたしのアイスを持ってレジに行ってしまう。
アイス奢ってもらっちゃった……。
「ありがとう風真。いただきまーす!」
「はいどーぞ。あ、その代わり一口ちょーだい?」
「いいよ。はい」
風習はあたしの手を握って、アイスをパクリ。
「うーん……」とビミョーな表情をする風真はバナナ味は苦手っぽい。
「ん。食ってみ。絶対こっちのがうまい!」
「……ん!おいしい……。でも両方好き」
あたしは笑って間接キスの照れ隠しをする。
幼なじみとして当たり前だった間接キスが、彼氏彼女になってからは意識しちゃう。
あんまりドキドキさせないで……!