頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
俺らくらいの年代が多く集まる街だから、街中騒がしい。
路上ライブしてる人もいれば、堂々とカップルでイチャついてる人もいる。
見てみぬフリしてる紬は顔を赤くして、繋いだ手を引っ張ってく。
かわいいヤツ。
「風真!雑貨屋さん入ろ!あっちにあるよ」
「何かこの辺怪しそうじゃーん」
「いいから!」
連れてかれたのは、大きな木製のネコの看板がぶらさがってる雑貨屋。
あぁ~……ネコね。
少し古くさい匂いがして、でも店内の様子は紬が気に入った模様。
「ネコがたくさん!このカップかわいいなぁ~♪……あ!このバッグもかわいいー」
「あ!紬かわいい~」
「ちょっと黙ってて!」
「俺、ネコに負けたわけ?」
数ある雑貨の中で、紬が手に取ったのは黒ネコと白ネコのペアキーホルダー。
キラキラするストーンが付いてて、いかにも紬が好きそうな感じ。