頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



次の日、あたしはマンションの下で風真を待つ。


5分遅れで欠伸をしながら登場した風真は、珍しく髪はボサボサ。


制服は相変わらず着崩してるけど……。


「……髪どうしたの?」

「寝坊してやる時間なかった~……。あっ!学校着いたら紬やって」

「ヤダ。やるわけないじゃん……」


あたしは目を逸らす。


そんなの彼女に頼めっつーの!


なんで、いっつもあたしなのさ……。


「紬が……やってくれねぇんだったら、俺このままでいい」

「はぁ?」


フンッとあたしを置いてきぼりにする自分勝手でワガママな幼なじみ。


「待ちなよ~……」


結局、昔から背中を追いかけてたのはあたしだし……。


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