頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
キーホルダーを持って、俺の手をぎゅっと握った。
「ペア……だって?」
「ほしいの?」
静かに小さく頷いて、頬をピンクに染める。
こんなことされたら、絶対に買ってあげなきゃじゃん。
たまーに紬はズルイ。
「ほら、キーホルダー貸せ」
「買ってくれるの!?」
「あ、その代わり~……きっちりお礼はもらうから!」
「ありがとう……絶対にお礼する!」
照れた感じで笑う紬を益々好きになった。
なんて、本人は言えないけど………。
ネコのキーホルダーを買うとつむちゃんご機嫌。
俺が白ネコで、紬は黒ネコ。
普通なら色逆だけど、紬がこれでいいって言うから……ま、いっか。
「どこに付けようかなぁ~?家のカギとか?」
「そんなんじゃダーメ」
「え?どーして?」
「ケータイとかにしねぇと意味ナシじゃんか」
それでも小首を傾げるコイツ。