頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



俺の幼なじみは、バカで鈍感。


この鈍感さに昔から焦ってた俺。


「はぁー……。人目に付くモノに付けるのが普通じゃんってこと!」

「で、でも……それだったら、みんなにバレちゃうし……」

「見せ付けてやろーぜ。この際だから」

「どの際よ!」


怒るのは照れ隠しだって分かってるけど、強がりすぎ。


もう少しでもいいからさ……


俺に甘えてくれればかわいい。



「……ケータイにネコ付ける。風真も白ネコ付けてね?」

「もちろん!大好きな紬とお揃いだし」

「そういうこと簡単に言わないで…」

「かわいいなぁ。こんなんで照れてたら先が思いやられる」

「バカ……」


キーホルダーを付けると、紬は大切そうに俺のケータイと重ね合わせた。


「お揃いだねっ」


ニコッと赤くして笑ったその顔で、俺の心臓が大きく跳ねる。


< 61 / 281 >

この作品をシェア

pagetop