頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
俺の幼なじみは、バカで鈍感。
この鈍感さに昔から焦ってた俺。
「はぁー……。人目に付くモノに付けるのが普通じゃんってこと!」
「で、でも……それだったら、みんなにバレちゃうし……」
「見せ付けてやろーぜ。この際だから」
「どの際よ!」
怒るのは照れ隠しだって分かってるけど、強がりすぎ。
もう少しでもいいからさ……
俺に甘えてくれればかわいい。
「……ケータイにネコ付ける。風真も白ネコ付けてね?」
「もちろん!大好きな紬とお揃いだし」
「そういうこと簡単に言わないで…」
「かわいいなぁ。こんなんで照れてたら先が思いやられる」
「バカ……」
キーホルダーを付けると、紬は大切そうに俺のケータイと重ね合わせた。
「お揃いだねっ」
ニコッと赤くして笑ったその顔で、俺の心臓が大きく跳ねる。