頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
隣に並ばず後ろを歩いて着いた学校。
徒歩20分の距離。
ほんとなら……この学校じゃなかったのにな…。
「なぁー紬!プリン奢るから髪やって!」
「毎朝、自分でセットしてるんでしょ?」
「地味にうまいじゃん。俺の髪いじんの!」
ニコニコ笑うバカな風真にあたしは折れる。
大好物のプリンときちゃ、やるしかない!
人の少ない教室であたしは風真の地毛の茶髪を遊ばせた。
キレイな髪色………。
「でーきた。こんなんで満足?」
あたしは、持ち歩いてる小さな鏡を渡すと満足気に髪をいじる。
「ありがと。プリン奢るからっ!」
呆れつつも面倒見てしまうあたしって………
彼女さんには悪い気がしてならないよ……。