頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
言い返して来ない紬に、言い過ぎたと少し後悔。
ごめん、って一言言って頭を撫でると柔らかく笑う。
「……あたしも言い過ぎたちゃったね…。ごめん…」
「ん。許す。……ほら、俺眠たいんだけど。早く帰る!」
「うん!」
俺が手を差し出すとぎゅっと握り返してくれる。
こんな幸せな日常をあのチャラい嘉瀬に取られてたまるか。
紬は絶対に俺の。
「はぁー……実行委員めんど」
「ほんと。風真があたしを指名しなきゃこんな……あっ!帰りコンビニ寄ろ♪」
「……なにほしい?」
「お菓子と~アイスと~……うーん……」
目線を下に移して考える仕草をする。
「コンビニ着くまでに一つに決めとけ」
パアッと笑って俺の左腕に抱きつく。
かわいすぎて困るってこういうことか。