頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
【風真side】
夏の生ぬるい風が入る教室。
授業中机に突っ伏して、左隣にいる幼なじみをジーっと見詰める。
黒髪のロングで、真夏なのに色白の肌。
赤い血色のいい唇に大人っぽい目元は吸い込まれそう。
紬って男苦手とか、もったいないなぁ~。
「紬~……」
「んっ?」
俺の方を振り返った無意識な顔に、ドキッとくる。
この無意識で素の紬が一番好き。
「何でもねぇわ……」
「そう…?」
黒板を見詰め直す紬の横顔を見ていると、横からバシッと頭を叩かれる。
あぁ………一気に現実引き戻されたわ。