頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
これから二人きりで午後まで文化祭の見回りをする。
実行委員の中で当番制で決めた。
もちろん、あれから実行委員会に出てない風真の名前は見回り当番に名前は載ってない。
半ば強制的に璃玖くんと同じ担当にさせられてしまったわけで………
そんな張本人はご機嫌ルンルン。
「ははっ!なんかデートみたいじゃない?」
「そうかな?」
「あれ?俺だけ?………でも俺……紬さんなら大歓迎だよ」
「先輩をからかうな」
近付く璃玖くんとの距離をあたしは離す。
もし……こんなとこ風真に見られたら嫌だし……
何より幼なじみとして嫌われたくない。
「あー……腹へったなぁ。屋台のいい匂いすんじゃん!外行こ!外!」
「あたし達の担当は校内のみ」
「厳しすぎ!じゃあ~……紬さん食べていい?」
真面目な顔であたしの顔をぐっと覗きこむ。
また、いつの間にか距離近くなってるし……。
ぶっちゃけ離れてほしい。
切実に。