頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
端正な顔立ちで笑う。
きっと、この笑顔に何人もの女の子が騙されてきたんだ………。
「彼氏さんとはもうヤった?俺で予行演習しとく?」
「やめて……。本気で言ってんの?」
「俺は、紬さんにはいつでも本気。好きな子に本気んなって悪い?」
「良いも悪いも………こんなやり方じゃ、あたしは落ちない」
恐い。
恐いよ。
だから負けたくなくて、目線は一切逸らさないで話す。
「じゃあさ………無理矢理にでも落としていい?」
「いいって言うわけないじゃん……」
「ごめんね紬さん……。ほんとに…すっげー好きだよ……」
あたしの唇に重なる璃玖くんの唇。
最低だ………
風真がいるのに最低だ……。
この強引なキスは、すごく切ない。
風真……助けて。