頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
だってさ、俺は紬のこと嫌いどころか好きすぎる。
紬の震える肩を後ろから優しく抱きしめた。
少しでも不安な紬に俺の気持ちが届くように………。
「ふ、風真……?」
「委員会でケンカした時。俺ね、紬のこと嫌いだ!って思った」
「………うん…」
力なく返事する。
そして抱きしめてる俺の腕をきゅっと掴む。
「でもさ、思ってただけでほんとに嫌いになれなかった。俺には紬しかいねーもん」
「じゃあ……じゃあ!あたしのことっ…?」
「好き。どんな紬も大好き。だから、そんな泣かないで」
「うわぁー……涙とまんないよっ」
ギュッとシーツを掴み、止めどなく溢れる涙。
こんなに泣く紬は久しぶりだ。
強がってないありのままの紬。
いっつも、こんなんだったらかわいいのになぁ~……。