頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



泣き虫の顔を覗けば、目を真っ赤にして擦ってる。


コンタクトなのに……。


「泣きすぎた……へへっ……ちょっと目痛いかも…」

「俺に目見せて?」


紬が俺の方を向いて座り直した。


真っ赤になった目頭と、涙の跡が一筋残る薄いピンクの頬。


「コンタクト痛いっ……」

「ほーら、触んなって。……あ!ちょっと目閉じてみ?」

「え?……こ、こう?」

「そうそう。いい子………」


目を閉じてキレイな形の唇に一つキスをした。


唇を離せば恥ずかしそうに両手で口を塞ぐ。


その仕草が、かわいすぎて俺はまた……何度も何度も紬とキスしたい。



「ね、もう一回。最後の一回にするから!」

「ヤダ……。これで何回目よ…」

「今日は俺の言うこと聞いて……。もう…余所見禁止」

「はっ……んっ…」


また唇を奪う。


< 94 / 281 >

この作品をシェア

pagetop