頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
あぁー………
なんか紬が隣にいたら安心して眠たくなってきた……。
「……風真…眠たいの?寝ちゃうの?」
「ん~……紬が隣にいるから眠い…」
「その言い方なんかヤダなぁー」
「ははっ……ごめん。ふぁ~……ちょっと寝よっか?」
紬を腕枕して同じ布団に入る。
あったかーい ……すっげー幸せ。
目を瞑った睫毛の長い紬をジーっと見詰めてれば俺も自然と眠りに落ちる。
今はまだこのままで………。
♪~♪~♪~♪
鳴り響くケータイの着信音。
静かな耳元に痛いほど響く。
「んっ……俺のケータイ……じゃない?」
「……んんっ……あたし、の……」
寝起きの乾いた声で電話に出た紬。
会話からして相手は多分朱音。
ケータイを制服のポケットにしまうと紬は、まだ寝てる俺の手をギュッと握った。
「朱音と日波くんから呼び出し……」
「はぁ~………行くかっ」
紬の小さな手をギュッと強めに引いて、俺の方に寄せた。
「………大好き…」
小さく呟く紬。
俺もびっくりするくらいお前が好き。