頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
修学旅行以来の花火は、やっぱりいつ見てもキレイで………
でもやっぱ紬の方がキレイ。
「ん?風真……どうしたの?」
「たまにはいいじゃん」
後ろから抱きつき紬の体温を感じる。
別に誰もいないしいいや。
「絶対に俺以外のヤツんとこ行くのダメね」
「行かないよ。あたし……男の子は風真しか信頼してないもん」
「あんまかわいいこと言うな……。マジで襲いたくなるっ!」
「ちょっ、そんなこと言ったら嫌い~!」
頬を膨らませて、俺から目を逸らす。
そんな態度されても尚更、俺は紬を好きになるから。
「んー!めっちゃ好き~♪つむちゃん!」
「花火見れないよ~!静かにして~」
癖も、性格も、表情も、心ん中も………
全部を知りすぎてる幼なじみだからこそできる付き合い。
知りすぎてるから大変だけど、紬と恋するのはすっげー楽しい。