君が教えてくれたこと
14歳の僕
やってしまった。
やってしまった。
殺ってしまった。
ヤッテシマッタ。
「違う...」
指先1つ動かさない身体に向かって俺はぶつけた。
「違う、俺じゃない。俺は悪くない」
人を殺してしまった。
目の前の事実から逃れたくなった俺は冷たくなった身体を抱え向かった。
走る足がすくむ。
誰かに見られていないか不安になる。
親友の身体を、神社の中に捨てた。俺は最低な人間だ。
いくら少年法で守られていても俺の行為が許されるはずが無かった。