君が教えてくれたこと
体育祭、合唱祭
皆で力を合わせて頑張った。
俺は自然に笑う様になった。
「蒼野~!一緒に帰ろうぜ」
山田柊と春川聖夜と今では仲良し。
一緒に帰るようになった。
「ねーそういえばさ、なんで悠斗ってこんな何も無いとこに来たの?」
「ああ、確かに。東京の方が楽しいだろ?」
俺の肩がびくっと震える。
忘れていたものが一気にこみあげてきた。
「お、俺、喘息もってて、東京って空気悪いだろ?だから引っ越したんだ...」
咄嗟についた嘘。
「今は平気なのか?」
「おう、此処は本当に空気がいいよな」
ごめん。
俺は二人に本当の事を言う勇気がない。