君が教えてくれたこと
「3番、蒼野悠斗」
「はい」
「4番...」
俺は、1年B組になった。教室に整列して向かった。
自分の席についた。
隣には、セミロングの女の子が座った。
綺麗な顔立ちの女の子で思わず見とれた。
担任の先生が話をしている時、くるっとこちらに顔を向けた。
「こんにちは、えっと蒼野くん。私は立花茜!たちばなでもあかねでもいいよ」
「よろしく立花さん。」
「あ、やっぱ苗字だめ!なるべく皆に名前で呼んで欲しいかも。」
「じゃあ、あかね」
にこっと茜は笑うと、「よろしくね、ゆうと」と
俺の名前も早速呼び捨てにしていた。