君が教えてくれたこと
残念だが、聖夜。
俺が一方的に好きなだけ。片想いってやつだよ。
それに俺は、幸せになっちゃいけないから。
俺にそんな権利はないから。
思い出したくない2年前。
俺のした事は許されない事だから。
「あ、席着こうぜ。まあ、応援してるよ。悠斗くん♪」
「おう」
先生の話なんて無視するくらい、茜の話に集中してた。
1時間。なんて早いんだろう。
あの頃は、1分1秒がとてつもなく遅かったのに。